地域創造フェスを終えて

先日、東京芸術劇場で開催された地域創造フェスティバルに参加し、おんかつ(公共ホール音楽活性化支援事業)プレゼンテーションを行いました。

今回は、演奏だけではなく、「中学生にクラシック音楽をどう伝えるか」という視点で、約30分のプログラムを構成しました。

ドヴォルザーク《4つのロマンティックな小品》、パガニーニ《ラ・カンパネラ》、そしてサン=サーンス《エレジー》第2番。

演奏の合間には、「もし伴奏が違ったら?」「もし調性が違ったら?」という実演も交えながら、音楽が生まれる背景や、作曲家が選んだ理由を皆さんと一緒に考える時間をつくりました。

特に印象的だったのは、《ユーモレスク》のほんの短い聴き比べでした。

演奏したのは最初のフレーズだけでしたが、思いのほか反応が大きく、「調が変わるだけでこんなにも印象が変わる」ということを、多くの方に興味深く受け止めていただけたように感じました。

一方で、自分自身としては、言葉で伝えきれなかったこともたくさんありました。

「もっとこう話せたのではないか。」
「あの場面では別の表現があったのではないか。」

そんな反省もあります。

けれど、だからこそ、このプレゼンテーションは私にとって大きな学びとなりました。

そして何より、今回ご一緒くださったピアニストの白石光隆さんには、音楽面はもちろん、プレゼンテーション全体の構成や見せ方についても多くのアイデアをいただきました。

本番でも、演奏で温かく寄り添ってくださり、安心してステージに立つことができました。心から感謝しています。

音楽は、演奏するだけではなく、「どう伝えるか」を考えることで、また違った景色が見えてくるのだと実感した二日間でした。

この経験を、これからのコンサートや学校公演、おんかつの活動にも生かしていきたいと思います。

ご来場くださった皆様、お世話になった皆様、本当にありがとうございました。